妊産婦医療費助成制度とは、妊娠した女性が安心して赤ちゃんを出産できるよう、医療費の一部、もしくは全部を助成する制度です。
妊娠中にかかる病気はいくつもあり、妊婦検診も何度もあるのに、それを助成する制度が整えられている自治体はまだ少ないのです。
安心して出産し、子育てができる為には、本来国による制度の創設が必要ですが、自治体独自に実施することもできます。まずは、地域の妊産婦さんの切実な声をあげていくことが大切です。

2021年4月、こども医療長崎ネットは長崎県保険医協会と共同で「妊産婦さんの医療費助成に関するアンケート」調査を行いました。
アンケートの反響は大きく、1万3,000件を超える回答をいただき、自由意見欄では医療費の自己負担に関するものだけではなく、産後うつやコロナ禍における孤独の問題、子育てにかかる経済的問題など、多岐にわたる切実なご意見がたくさん寄せられました。

アンケートで寄せられた県民の声は2021年６月１７日に県庁で記者発表し、併せて、「妊産婦を対象とする医療費助成制度の創設」などの６つの事項を求める要望書を県に提出しました。2021年７月８日には長崎市にも同様の要望書を提出しました。